1970年に数々のヒット曲を残した米国のロックバンド「フォリナー（Foreiger）」のギタリスト、ミック・ジョーンズ（Mick Jones）氏を義父に持つデザイナー、シャーロット・ロンソン（Charlotte Ronson）氏のブランド「シャーロット・ロンソン」が日本に上陸します。アパレルメーカー大手のサンエー・インターナショナルが2005年春から、取り扱いを始めます。

　シャーロットはセレブリティー一族の出。母の前夫でシャーロットの実の父であるミック・ロンソンは、架空のロックスター「ジギー・スターダスト」と名乗っていたころのロック歌手、デビッド・ボウを支えたバンド「スパイダース・フロム・マース」を率いた名ギタリストです。「ロンソン」という姓はこの前夫のものです。兄は有名DJのマーク・ロンソン、妹のサマンサもDJだそうです。母のアン・デクスター・ジョーンズ（Ann　 Dexter Jones）氏も英国社交界の名士として知られています。

　「シャーロット・ロンソン」は10代後半から23歳以下をターゲットとした、ニューヨークのブランド。セレブテイストを強調しつつ、プレッピーなアメリカンカジュアルのラインで押し出していくようです。キーワードは「キュート」「セクシー」「スポーティ」「エレガンス」とか。歌手で女優のジェニファー・ロペスや、スーパーモデルのケイト・モスらが顧客だそうです。

　日本では既に「Ｃ．ロンソン」のブランド名でブランド展開が進んでいます。タンクトップとローライズ・ブリーフを組み合わせたインナーシリーズ「トゥーシーズ（Tooshies）」有名です。「Ｃ．ロンソン」の方が「シャーロット・ロンソン」よりスポーティーでカジュアルです。

　シャーロットは26歳の若さで自分のブランドを持ちました。ロンソン姉妹は米国では「西のヒルトン、東のロンソン」と呼ばれ、「セレブ姉妹」として並び称されています。ただ、「ホテル王」一族のヒルトン姉妹とは資産規模ではずいぶん差があるような気がします。